忍耐力は、VIA性格の強みの中でも「自己管理」や「自己統制」に深く関係する力です。これは、困難や障害に直面しても、途中で投げ出すことなく、粘り強く物事をやり遂げる力を意味します。
「努力の量」と「努力の持続性」において、自分を律して行動し続けることができるため、目標達成だけでなく、他者からの信頼を獲得する要因にもなります。
忍耐力の強みが大切な理由
1. 自己管理能力が育つ
忍耐力を発揮することは、自分の感情や欲求に打ち勝ち、目的に沿った行動をとる「自己制御力」を高める練習になります。
2. スキルとレジリエンスの向上
長期間努力を重ねることで、スキルや知識、そして性格の強みが磨かれます。また、苦しい状況を乗り越えた経験が、逆境に強い「レジリエンス（心の回復力）」を育てます。
3. 信頼を築く力になる
楽な道ではなく、難しい道を選び、粘り強く行動する姿勢は、周囲の人々からの信頼を得る大きな要因になります。
忍耐力を高めるための具体的な方法
1. 価値ある目標を掲げる
まずは、自分が心から「達成したい」と思える大きな目標を明確にしましょう。目標が明確であるほど、努力を継続しやすくなります。
2. スモールステップで進める
目標を小さな行動単位に分けて、毎日・毎週など継続的に取り組む習慣をつけます。習慣化は、忍耐力を日常的に鍛える最良の方法です。
3. 人間関係や自己課題に向き合う
対人関係や性格面で「改善したい」と感じている課題に、正面から取り組んでみましょう。忍耐力は内面的な成長にもつながります。
4. しなやかマインドセットを持つ
「やればやるほど伸びる」という成長志向の考え方（しなやかマインドセット）を持つことで、失敗や挫折も学びの機会と捉えることができます。
忍耐力の発揮が難しい時とは？
- 目標が高すぎて現実感がなく、失敗続きで自己効力感を失っている時
- 自分のやりたいことではなく「やらなくてはいけないこと」に取り組んでいる時
- 仕事では発揮できても、家庭や人間関係ではうまくいかない場合
忍耐力を使いすぎているサイン
- 自分の努力不足と捉えて、状況を変えられない
- 有害な人間関係や過酷な職場に無理に適応し続けてしまう
- 本来は手放すべき課題に固執してしまう
適切な「やめ時」や「方向転換」を見誤らないよう、他の強みや外部からのフィードバックを頼ることも大切です。
忍耐力を育てる問いかけとライフストーリー
今、あなたが日々取り組んでいることをリストアップしてみましょう。
家事や育児、仕事や自己表現の活動など、それぞれにどんな目的や意味があるかを考えることで、「忍耐力」の使い方が見えてきます。
また、それは「不安を避けるため」か「望む未来を得るため」かを見極めることも大切です。
前者はマイナスをゼロに戻す力、後者は夢を現実にする力です。
バランスをとるためにできること
- 環境を整える（休息・支援・情報）
- 他の強み（大局観・勇敢さ・社会的知性など）を併用する
- 信頼できる人の意見を聞き、継続か撤退かを見極める
- 必要な時はリーダーシップを発揮して、作業を分担する
忍耐力の強みのモットー
障害があったり、落胆したり、失望しても、諦めずに自分の目標を追い続けていく。
意識：自分はどこに向かいたいのかを明確にする
行動：日々の小さなステップで前進する
バランス：楽しむこと、時には方向転換も柔軟に取り入れる
コメント