はじめに
子どもとの日々の会話、どんな風にしていますか? 保育園に迎えに行って『今日はどうだった?』と聞いても、話があちこちに飛んだり、結局よくわからないまま終わってしまうこと、ありますよね。特に忙しい毎日の中で、子どもとしっかり向き合う時間を取るのは難しいものです。
そんなときにおすすめなのが、ポジティブ心理学の「3GoodThings(スリーグッドシングス)」という手法です。
これは、1日の終わりに「今日良かったことを3つ」思い出すというシンプルな習慣ですが、これを親子のコミュニケーションに取り入れることで、子どもの自己効力感や幸福感を高める効果が期待できます。
本記事では、3GoodThingsを親子で実践する方法や、私自身の体験談を交えて、その効果について詳しくご紹介します。
3GoodThingsとは?
3GoodThingsとは、ポジティブ心理学の研究者マーティン・セリグマン博士が提唱した手法で、「1日の終わりに良かったことを3つ挙げる」というものです。
この習慣を続けることで、次のような効果が期待できます。
- ポジティブな出来事に目を向ける習慣がつく
- 幸福感が高まる
- 自己効力感(自分にはできる!という感覚)が育つ
- ストレスの軽減
この考え方を親子のコミュニケーションに活用すると、子どもとの信頼関係を深めることにもつながります。
3GoodThingsを親子で実践する方法
私自身、5歳の長男と3歳の長女に「今日良かったこと3つ教えて」と聞くことから始めました。
最初は思い出しながらゆっくりと「〇〇くんと遊べた」「給食おかわりできた」「お外で遊んだ」などと話してくれるようになりました。
① 一緒に喜ぶ
子どもが話してくれたら、全力で喜びましょう!
- 「それはすごいね!」
- 「お母さんも嬉しい!」
- 「やったね!」
言葉だけでなく、ハイタッチをしたり、抱きしめたり、笑顔で見つめたりすることで、より感情が伝わります。
② 関心を持って聞く
子どもの話を聞くときは、しっかり向き合い、目を見て話を聞くことが大切です。
- 「どうして〇〇くんと遊べたのが良かったの?」
- 「給食の何をおかわりしたの?」
このように質問をすることで、子どもはさらに自分の気持ちを整理して話せるようになります。
③ 非言語コミュニケーションを意識する
言葉だけでなく、手をつなぐ、ハグをする、やさしく見つめるといった非言語コミュニケーションも大切です。 子どもは親の表情や仕草から愛情を感じ取るため、こうした触れ合いが安心感につながります。
特に、小さな子どもにとっては「手をつなぐ」ことが大きな安心感につながるため、話をするときは積極的に取り入れてみましょう。
④ 親も3GoodThingsを共有する
ある日、長男から「お母さんの良かったことは?」と聞かれました。 「大きな仕事が終わったのが嬉しかった」、そしてさらに「〇〇くんがお母さんに聞いてくれたことが嬉しかった」と伝えると、彼は照れながらも嬉しそうでした。
子どもは、親がしていることをまねします。 親も3GoodThingsを共有することで、ポジティブな習慣を一緒に身につけられます。
最初は「良かったこと3つ」をゆっくり思い出しながら話していましたが、最近では、3つにとどまらずにスラスラ話してくれるようになってきましたよ。良いことの見つけ上手になったことも、副産物です。
3GoodThingsの効果
① 自己効力感が高まる
「あなたが嬉しいとママも嬉しい」と伝えることで、子どもは「自分の行動が人を幸せにする」と感じることができます。
② 子どもの視点を知ることができる
「〇〇くんが優しくしてくれた」などと話してくれることで、子どもの価値観や保育園での様子がわかります。
③ ポジティブな親子関係が築ける
毎日良かったことを話すことで、ポジティブな会話が増え、親子の信頼関係が深まります。
④ 親のウェルビーイングも向上する
3GoodThingsを続けると、親自身もポジティブな出来事に目を向けやすくなり、幸福感がアップします。
忙しい親でもできる!実践のコツ
「子どもとゆっくり話す時間がない…」という方も多いと思います。 私自身、仕事と育児に追われる日々ですが、次のような時間を活用しています。
- 保育園の帰り道:手をつなぎながら話を聞く
- お風呂の時間:目を合わせながら話をする
- 寝る前:お布団の中で1日の振り返り
短時間でも、意識的に「子どもに集中する時間」を作ることがポイントです。
まとめ
3GoodThingsは、簡単に始められる親子のポジティブコミュニケーションの方法です。
- 子どもに「今日良かったこと3つ」を聞く
- 全力で喜ぶ!
- 関心を持って質問する
- 非言語コミュニケーションを取り入れる(手をつなぐ・ハグ・見つめる)
- 親も3GoodThingsを共有する
この習慣を続けることで、子どもも親も幸福感が高まり、自己効力感が育まれます。
ぜひ、今日から3GoodThingsを始めてみてください!
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